製品紹介

私たちは多様なニーズに応える高度な技術を追求し、日々の営みを豊かにする製品を生み出してきました。

そして今求められていることは何かを常に追求し、製品化することで更なる社会発展に貢献していきます。

放射冷却素材を使用したCOOL分電盤


分電盤に内蔵される電子機器は熱に弱く、高温になると機能や寿命に影響します。COOL分電盤は、表面にSPACECOOL®※を施工することで、ゼロエネルギーで日射入熱等による内部の温度上昇を抑制し、電子機器等の寿命延長を図ることができます。

直射日光下において、太陽光を反射し、ゼロエネルギーで熱を宇宙に逃がすことにより、盤内温度を約8℃下げる効果を実現した新素材です。COOL分電盤は、SDGsへの取り組みとして、社会への貢献を目指します。

※SPACECOOL®は、大阪ガスが開発し、大阪ガスが出資するSPACECOOL株式会社が、製造・販売する、放射冷却素材です。








建物の屋上に設置されたCOOL分電盤と一般仕様分電盤の比較を行いました。
表面温度のサーモグラフィー画像を比較すると、前面、背面ともCOOL分電盤の方が温度が低くなっていることがわかります。また、内部温度の比較グラフからはCOOL分電盤の方が、一般仕様の分電盤より最大で10.3℃低くなることがわかります
このように、COOL分電盤はゼロエネルギーで盤内温度を低減させることができることがわかります。

ビル・施設内での使用一例

 キュービクル式高圧受電設備(屋内外キュービクル)


キュービクル式高圧受電設備は、電力会社から建物に送られてきた電力を供給するために欠かせない設備です。
電気を用途に合わせた電圧に降圧し、動力盤や分電盤へ送ります。
工場や学校、病院、商業施設等、多くの大型施設に設置されています。




動力盤・分電盤・制御盤・端子盤


・動力盤・分電盤とは、キュービクル式高圧受電設備から送られてきた電気を
 建物に必要な給水ポンプや空調機、コンセントや照明器具等へ分散し、供給させる装置です。

・制御盤とは、機械や装置の操作や制御をおこなうためのものです。
 運転や停止、異常を知らせる役割があります。

・端子盤とは、各部屋で利用する電話や信号等を電気的に接続する盤です。

中央監視装置


中央監視装置とはコンピューター画面で照明や空調を含む電気設備をコントロールする装置のことを言います。
学校、工場や、商業施設等の電気設備のON・OFF操作、不具合や故障を監視するとともに各フロアーや
設備毎の電気使用量の積算や運転時間等も管理可能です。


振動発電装置

磁歪材料を利用した振動発電ユニットを全国で初めて開発し、自動車走行時の振動エネルギーにより発電した電力で車路の一時停止線上に設置した超省電力LED照明を点灯させる車両誘導システムです。

本振動発電ユニットは高重量の車両振動エネルギーを直接発電機に伝達するため高い発電力と高出力が可能となり、様々な用途での利用が期待できます。

将来構想として、交通量の多い場所に設置することで連続発電が可能となり、交通量の少ない時間に放電を行うなどエネルギーの有効利用も期待できます。更に、スタンドアロン型の発電ユニットであるため、送電網が未整備の場所でも使用が可能となり、電力インフラ整備に関わる省コスト、省人化、省エネルギーに寄与すると考えられます。

(株式会社竹中工務店様・湘南メタルテック様との共同開発)


放射冷却素材SPACECOOL®を用いたCOOL分電盤の実証実験開始

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所が実施する「夢洲における実証実験」に大阪ガス株式会社(以下大阪ガス)の「放射冷却素材 SPACECOOL®の価値検証実証実験」が採択されました。SPACECOOL®と弊社商品のコラボレーションとして、株式会社竹中工務店と共同で2021826日より、大阪ガスエネルギー技術研究所内で実証実験を行い盤内温度を約10度下げる効果を実現しました。

分電盤の外装にフィルム状のSPACECOOL®を施工し、盤内の温度上昇の抑制実験や冷却用空調機の換気電力削減効果を検証。弊社のSDGsの取り組みとして、今後の冷却効率向上と実用化を目指します。


SPACECOOL®とは、大阪ガスが開発し、大阪ガスが出資するSPACECOOL株式会社が、製造・販売する、放射冷却素材です。

直射日光下において、太陽光を反射し、ゼロエネルギーで熱を宇宙に逃がすことにより、盤内温度を約10℃下げる効果を実現する新素材です。

暴風対策キュービクル

屋外に設置されているキュービクルは、台風などの災害時に強い風雨にさらされます。中でも暴風雨下では横からの風の侵入によりハンドルの留め金が破損しキュービクル内に雨・雪が吹き込み、事故につながることもあります。

右の画像では、弊社が行なった暴風による破壊試験の様子を掲載しております(試験では屋外制御盤用の標準箱体を使用)。気象庁が定める「猛烈な台風」は、最大風速(※)54m/s以上とされています。動画内では風速58m/sに達したところで扉が開き、変形してしまっています。

弊社の暴風対策キュービクルは、特殊構造により横からの風の侵入を抑え、風速60m/sの暴風にも耐える設計にしました。


※最大風速=10分間の平均風速(気象庁より)

右側の動画は、上の破壊試験に加え、ゲリラ豪雨(最大瞬間:風速60m/s・雨量120mm相当)を想定した、当社独自の暴風雨試験(10分間)の映像となっております。

暴風雨試験の結果、良好であることを確認しました。

※ゲリラ豪雨とは、集中豪雨の一種で気象庁による基準値はありません。

ノイズ対策盤

ノイズとは「本来の目的とは異なる不要な情報」のことを指します。制御盤に搭載されているインバータのようなノイズ発生源は、周囲の機器に思わぬ悪影響を与えてしまうことがあります。ノイズは目に見えない為、トラブルが発生してからの調査・対策に高いコストがかかります。そのためノイズが機器に与える影響を事前に抑える対策が重要となります。

弊社ではノイズ対策盤の試験を行ない、CISPR11のクラスB規格をクリアしました。CISPR11では、工業や科学、医療用機器のノイズ許容値及び測定法が定められています。中でもクラスBは一般家庭や事務所で使用される機器に適用され、クラスA よりも厳しい基準が採用されています。